- 2008年2月4日
- うつ
うつ状態、うつ病について26(治療7)
以前、うつ病の病勢期に認知療法や行動療法がなじまないことを述べました。そこまでの系統だった心理療法のみならず、本人への分析的な関与や状況を本人に語って頂くことも躊躇われることが多いのです。思考は渋滞し、時には制止していることがあり、会話を交わすことがご本人にとって苦痛である場合があります。また、否定的な認知や自信喪失から、語りかけの言葉を非難や叱責に感じられることもあります。「励まし」すら非難や突き放しに感じられることがあります。「うつ病は改善すること、今は休息と服薬が大切であること」等を簡潔に説明するにとどめることが大切です。これらは、重篤なうつの場合特に当てはまります。