- 2007年12月3日
- 診断
診断基準の曖昧さ3
例えば、「質的には発達障害だが程度ととしては軽い状況である」と診断者が判断したとします。このとき、「発達障害」と診断すべきでしょうか?或いは、すべきではないでしょうか? 通常、質的な異常があっても臨床閾値以下であれば診断しないことが本筋であると私は考えます。しかし、白か黒かを求められるとどのように伝えればいいのか困惑します。このような問題が生じやすい疾患があります。発達障害や人格障害、PTSD等です。程度の問題は質的な問題に比べ診断者と本人や周囲との受け止め方に齟齬が生じやすいのです。