- 2007年10月11日
- 診断
診断基準の曖昧さ1
現在繁用される診断基準はDSM(アメリカ精神医学会)とICD(世界保健機関)です。誰もが納得できる診断基準は望むべきではありません。客観性の担保や異なった文化・社会で使用されるという点から、それら診断基準の立場は症候論的なものであり、原因論が排除されるのが原則です。よく「○○の原因でうつ病になった」と言われますが、うつ病の診断基準自体には原因は含まれていません。また障害は「社会生活を営む上での障害」との意味も含むのですが、社会は変化し、国や地域によって「何が社会的か?」は一定ではありません。