- 2007年11月5日
- うつ
うつ状態、うつ病について21(治療3)
抗うつ薬の歴史は三環系抗うつ薬から始まります。これらでは便秘や口渇、排尿困難、眠気や倦怠感が副作用として問題でした。これらはうつ状態の特徴的な症状でもあり、服薬により病状が悪化したように思われる患者さんが多くおられました。この副作用をマイルドにしたのが四環系抗うつ薬です。10年ほど前までは、これらに抗精神病薬(焦燥感や自殺念慮の強い場合)をミックスして薬物治療が行われていました。服薬自体がかなり辛いものだった訳です。ただし数ヵ月後の治療成績自体は悪いものではありませんでした。